エコカー(プリウス)のエコ運転独断解説
第二章 計器を見ながらの基本運転術


 エコカー(プリウス)購入後のドライブ情報をやっと掲載できるようになったので、この機会をとらえ、独断と偏見で実施している独自のエコ運転術(燃費向上策)をついでに紹介してみようと思い立ち、このようなHPを作ってみました。正しい情報だけではないかもしれませんが、自身の車ではそれなりの効果が出ていると思っていますので、興味のある方は参考にしていただければと思います。
 なお、一度にすべての情報を掲載するのは難しいため、ドライブ情報の掲載に合わせて、順次追加する形を取らさせていただきます。

第ニ章 計器を見ながらの基本運転術

   左の図はエコカー(プリウス)のパンフレットに記載されていますハイブリッドシステムインジケーターの説明です。先日乗車したアクアにも形状は異なりますが、同様のインジケーターがありました。エコ運転を行うためには、この計器を確認しながら運転するのが重要です。
 最初にこのインジケーターが示す状況を説明しますと以下のようになります。
 左にあるバッテリー状の画面(以下バッテリー画面と記述))は充電量を示します。基本的に白い部分が下から2個しかなくなると充電量が不足の状態と認識され、ガソリンエンジンが自動的に動き出し、充電を行います。一方、全体が白い部分で満たされると、ガソリンエンジンが稼働していても充電は行われず、ガソリンエンジンで作りだされた電力は蓄積されません。
 バッテリー画面の横にある長い棒状のメーターはハイブリットシステムの運転状況を示す画面で、以下のような状態を示します。
  • CHGと記載されたエリア(チャージエリア)は回生ブレーキ等が働き蓄電池への充電を行っていることを示します。ただし、ガソリンエンジンが動作して充電している場合チャージ側のバーが表示されることはありません。
  • エコエリアおよびパワーエリアはアクセルを踏み込むとその強さによりバーが右側に延び、モーターやガソリンエンジンが運転状態にあることを示します。このエリアは三段階にわかれており、それぞれ以下のような状態を示します。
    • エコエリアの左側(中央の線の左側):バーが左端から延びてこのエリアにある間は基本的にモーターによる運転になります。しかし、バーがエコエリアの右側まで延びていたものが短くなりこのエリア内に収まった場合は、モーターとガソリンエンジン両方で運転していることを示します。
    • エコエリアの右側(中央の線の右側):このエリアにバーがある場合はモーターとガソリンエンジン両方で運転していることを示します。
    • PWRと記載されたエリア(パワーエリア):ガソリンエンジンのパワーを引き出すため燃費に優しくない(エンジンを吹かしている)運転をしていることを示します。
    
         
   運転術1: 加速する際はエコエリア右側までバーが延びるようにアクセルを吹かし、早めに定速走行に移れるようにする。
 
  • モーター走行では加速の度合いが弱いため、一定の速度に達するのに時間を要し、必要以上に電力を消費します。従ってガソリンエンジンを利用して加速する方が燃費効率を高めることになります。当然ですが、加速の必要性が小さい場合は無理にエコエリア右側までバーを延ばす必要はありません。
   運転術2: バッテリー画面の充電量が3個以上ある場合は定速走行ではできるだけモーター運転にする。
 
  • 加速した後は通常定速走行に移りますが、定速走行ではエンジンパワーを必要とすることが少ないため、モーターで運転する方が、ガソリンを消費しない分だけ燃費効率が良くなります。この場合、アクセルを調整してエコエリアの左側にバーがあるようにするのですが、確実にモーター運転にするためには、一度アクセルから足を離し、バーがエコエリアから消える状態にした後、アクセルを吹かし、エコエリアの左側に収まるようにします。 (モーター走行している場合、燃費メーターは40km/lの状態になっています)
 

 運転術3: バッテリー状画面の充電量が2個に落ちたら自動で切り替わる前にガソリンエンジンで運転する。

 
  • バッテリーの充電量が少なくなると、自動でガソリンエンジンが始動するようになっていますが、この状態になると一定以上の充電をしようと必要以上に長い時間ガソリンエンジンが動作します。これを避けるため、充電量が2個に落ちたら、一度アクセルを吹かし、バーがエコエリアの右側まで延びるようにして、ガソリンエンジンを作動させます。
 

 運転術4: 定速運転で運転術3の状態になった場合は、できるだけエコエリアの左側にバーがある状態で運転する。   

 
  • ガソリンエンジンが作動開始した後は定速走行に戻すためアクセルを定速走行状態の時と同じような位置に落としていきます。ただし、この場合はガソリンエンジンの作動を維持するためアクセルから足を離すことはせず、アクセルを緩めます。当然、バーはエコエリアの左側で運転できるようにします。これにより、ある程度の燃費を稼ぎながら、充電も同時に行うことができます(この状態では燃費メーターは20km/lに近い値まで復帰してくれます)。しばらくこの状態で走り、充電量が3個になりある程度充電できたと思ったら、充電量が4個になる前に運転術2に戻します。
 

 運転術5: ブレーキは、バーがチャージエリア左側に長く延び、長い時間存在するようにゆっくり踏み込む。

 
  • いかなる場合でも急ブレーキが良くないのは当たり前ですが、ハイブリット車は回生ブレーキを採用しているため、ブレーキの踏み方で蓄電量が異なってしまいます。蓄電量は踏み込み時の強さと時間できまりますが、車の制動は踏込時の強さが大きいと短時間で終了(車はすぐ止まる)しますし、ある一定以上の強さは蓄電にまわされないようなので、早めにゆっくり踏み込むことで、蓄電量をかせぐことができます。 この状態を確認できるのが、チャージエリアに延びたバーの長さと時間です。
   運転術6: パワーエリアには急加速や坂道でパワーが必要な時以外はバーが延びないようにする。
 
  • パワーエリアは燃費が悪くなっていることを示していますので、不必要にこの状態までアクセルを吹かせば、その分ガソリンを余分に使うことになります。坂道や追い越し等でパワーが必要な時以外はこの状態で走り続けることは避けててください。
 今回の解説はここまでです。これらを実践するだけで、これまでより燃費は改善されているはずです。
 次回は「計器を見ながらの運転術 坂道編」について解説する予定です。
 
 

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