スイス旅行2002
オーバーヴァリス

 グリンデルワルトと並ぶ山岳リゾートの代表格ツェルマットを中心にしたオーバーヴァリスはスイスの代表的観光地になっており、お目当ては言うまでもなくマッターホルンである。マッターホルンは、マッタータールの谷をさかのぼり、ツェルマットへ着く直前にならなければ姿を見せないのも、自然の心憎いばかりの演出といった感がある。
 アルプスの持つ4000m級の山々の3/4がこの周辺(バリス山群)にあり、その絶好の展望台がツェルマットから登山電車で40数分のところにあるゴルナーグラート(3136m)である。スイスの最高峰モンテローザ(4634m)、その右手にあるリスカム(4480m)、幅のあるブライトホルン(4614m)、そしてマッターホルン(4478m)と4000m峰がゴルナー氷河の向こうに豪華に連なっている。今回は天気が良くなかったため、360度切れ目なしの大山岳パノラマの全容を見ることはできなかったが、ゴルナー氷河等の自然の雄大さを感じることはできた。
 一方、ツェルマットのはずれから、ロープウェイを乗り継げば、ヨーロッパ最高の高さにある展望台クライン・マッターホルンまで行くことができる。それまでの最高だったモンブランのエギーュ・デュ・ミディ(3842m)を抜く3883mの地点にある。富士山(3776m)より高い場所へ麓から40分足らずで登ってしまうので、軽い高山病の症状が出ることもあるとか。さすがに、展望台への最後の階段は酸素が不足し、ゆっくりとしか登ることができなかった。ここからのマッターホルンは左肩に段ができ、見慣れた形と違い迫力があるとのこと。今回は天気に恵まれずその雄壮を見ることはできなかった。
 また、てっとり早く展望を楽しむ場合は東側の台地スネガ(2288m)が良いようだ。スネガへは新しいアルペンメトロ(地下登山電車)でわずか3分で行くことができる。最盛期でもあまり混んでいず、のんびりマッターホルンを望みながらハイキングを楽しめるのもすばらしいところだ。

マッターホルン周辺の様子。赤枠をクリックすると観光状況およびエピソードのページにジャンプします。
※時間は現地時間です。

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