スイス旅行2002
ルフトハンザ機搭乗顛末記

 今回の旅行でも貴重(?)な体験をしました。何かが起きるときはこんなもので、次から次ぎにアクシデントが起きるものです。
皆さんの今後の参考になればと思い、簡単に顛末を報告しました。

ことの発端は成田空港で始まりました。下記に順追って説明します。

場所 経緯 問題 教訓
序章 成田空港
ルフトハンザ航空搭乗手続きカウンター
成田->フランクフルト、フランクフルト->チューリッヒを共にルフトハンザ航空を利用しているため、成田空港で搭乗手続きをしようとしたが、フランクフルト->チューリッヒ間の手続きが、何かのトラブルで成田でできなかった。係員(ルフトハンザの搭乗手続きを受託しているANAの係員)の説明ではチューリッヒまでの搭乗券をフランクフルトで受け取れるように用意しておくということだった。 フランクフルトでの乗り継ぎ時間は同一航空会社だったため1時間強しかなかった。 搭乗手続きができない時は、後で問題にならないようにその場で確証等、問題解決の書類をもらっておく必要がありそうです。
第一章 フランクフルト空港
ルフトハンザ乗り継ぎカウンター
フランクフルトでチューリッヒへの出発口に行くと手続きカウンターに行くように言われ、搭乗手続きを行うと成田から連絡され搭乗券が準備されていなかった。それだけでなく、時間が遅いとのことで空席待ちにさせられた。 オーバーブッキングはともかく、同一会社の国際便からの乗り継ぎ客を空席待ちにするとは・・。 口約束はあてにならない。
第二章 フランクフルト空港
出発便搭乗口
フランクフルト出発便搭乗口では、ルフトハンザの日本人係員に電話で連絡をとってもらい、強くクレームを言った。この結果、日本でも導入されている、フレックストラベラーという制度により、既に搭乗手続きしている人に席を譲ってもらい何とか全員乗ることができた(※1)。私個人は最初にビジネスクラスの席が取れラッキーだったが、最後の2人の席がなかなかとれず、別々の便になったら非常に困るところだった。 明確にクレームをしないと善処できない。 必ずクレームを言うと同時に、我々のように語学が堪能でない場合は日本人スタッフを要求することを忘れずに。
第三章 フランクフルト空港
ルフトハンザ機内
なんとか予定の飛行機に全員搭乗でき安心したが、我々の荷物と思われるトランクが積み込まれないまま飛行機は動き出してしまった(※2)。語学が堪能であれば簡単に状況を説明して確認してもらうことができたはずだが、語学に自信のない私としては確実性の不安と状況説明が難しく、また、言動によってはハイジャッカーと間違われてしまうのではとの心配もあり、おとなしく事態のなすがままにまかせてしまった。 海外に行くのならば、語学ができなくても状況を説明するだけの勇気は持つ必要があります。 第二章のような状況に遭遇したら、荷物の状況も確認することを忘れずに。
第四章 チューリッヒ空港
手荷物引き取り
飛行機から見た光景は間違いなかったようで、手荷物のターンテーブルには我々のトランクのうち空席待ち扱いになった4個は出てこなかった。しかたなく、Lost&Foundに行き捜索をお願いした。ここでも私設添乗員(?)の友人がその経験を発揮してくれた。捜索をお願いする場合、見つかった場合の荷物の送り先を明確にしないといけないが、その情報(宿泊先の名前、住所)を一覧にしたものを用意してあり、言葉の問題を難なくクリアできた(※3)。
その時の情報では次の便(約1時間後には到着)に載せられている可能性が高い(may be)と言うことで、コーヒースタンドのチケットとを貰い次の便を待ったが、結局その便でも荷物は出てこなかった。しかたなく、証明書を貰い荷物無しで旅行を開始することになった。
大航空会社にしては搭乗した客の荷物が搭乗便に搭載されなかった場合の後処置がうまくできていないのには驚いてしまった。(数年前メキシコのロスカボスに行った時は次の便で届けられていた。この程度なら理解できるし、許せるのだが・・。) 海外に行く場合、宿泊先等の情報はしっかり把握し、説明できるように準備しておく必要があります。
第五章 ルツェルン
宿泊予定ホテル・アルピナ
荷物をあきらめスイスでの旅行を開始し、ルツェルンのホテルにつくと、予約したホテルが満杯のため、用意してくれた別のホテルに変更して欲しいとのこと。予約したホテルと異なり駅から離れていたが、しかたなく了承するとホテルまでの移動にタクシーを用意してくれた。 ホテルから事前に変更の連絡がなかったのは何故でしょう。言葉の問題もあるので海外の場合はこのようなことが起こるのかもしれません。 予約したホテルでも連絡なしに変更されている可能性があることを理解しておきましょう。
第六章 ミューレン
宿泊ホテル・アルペンルッホ
2日目は山に登ったが、寒さをしのぐ着替えもなく寒い思いをしてしまった(※4)。
初日のホテルは朝早く立ったためさすがに連絡はなかったが、2日目のホテルに行くと駅まで発送したとの連絡があった。荷物の届く時間がわからないため、ホテルのフロントに駅まで到着したかの確認をお願いしたところ、ホテルで夕食をとっている間に、ホテルの人が取りに行ってくれていた。夕食を終えてロビーに出るとそこに荷物が届いており驚いてしまった。(ホテルの人には感謝)
しかし、当初の予定では、この日のホテルは駅から距離があるため、また、翌日は駅にいかずロープウェイで行動するため、身の回りの物以外は持たず行動する予定になっていたのに、次の日の朝、駅まで荷物を発送しなければならなくなってしまった。天気が悪い中をリヤカーに荷物をのせ、10分以上もの距離を往復するはめになってしまった。
Lost&Foundではこの日のホテルには送らないようにお願いしたはずだったが、理解してもらえなかったのか、2日目のホテルに届いてしまった。
寒さをしのぐための荷物がなかったためある面では助かったのだが余計な苦労をするはめになってしまった。
伝えたくない情報は初めから伝わらないようにしておく必要があります。
また、旅行の日程にあわせて荷物が届かない場合を考えて、準備をしておく必要があります。
最終章 ルフトハンザ航空
クレーム処理
今回のルフトハンザ航空の問題を旅行中&旅行後、ルフトハンザ航空の日本支社とFAX等によりやりとりを行っていますが、まともな回答がなく非常に憤慨しています。 問題の後処理で誠意ある回答が全くありません。
荷物が届かなかった場合、生活必需品に関して領収書がある場合のみ、支払いをしてくれるとのことです。
荷物が届かなかった場合、トランクおよび必要な中身をすぐ領収書つきで購入すべきです。
我慢しても航空会社は誠意を見せてくれません。特にルフトハンザ航空は・・・。

上記顛末時の状況を撮った写真を以下に掲載しています。

※1 予定の飛行機に搭乗できるか心配な様子のメンバー。
とりあえず、出発ロビーの待合室には入れてくれた。
※2 我々の荷物と思われるトランクがなかなか積み込まれずにいた。
結局、この荷物は積み込まれないまま飛行機は動き出してしまった。
置き去りの荷物には、我々のものだけでなく、他の乗客の荷物も含まれていた。
※3 我々が訪れたLost&Foundのカウンター。
我々が訪れた後も、同じ飛行機で影響を受けた人が訪れていた。
※4 翌日の登山では天気が悪く頂上では寒い思いをしてしまった。
このような場合は、必要な物はどんどん買うようにしましょう。ただし、領収書はなくさないように。

※枠のある写真をクリックすると拡大表示します。※時間は現地時間です。


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